美しい博多人形（3）
貝合わせ

幅15cm、高さ8cmほどの貝殻の中に、源氏物語からインプレッションされたイメージを博多人形として表現したとても美しく可愛らしい作品です。
平安時代末期に始まった貝合わせは、蛤の貝殻を分けた後、ペアーになった貝を取り合う遊戯です。本来、貝の裏には歌や絵が描かれていますが、津志田 孟さんはそれを立体化するという、これまでにない表現を試みました。
小さなお人形と細かく描きこまれた衣装、貝殻さえも博多人形にしてしまう、これもまた津志田 孟さんの特徴の一つです。